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豪政府、不正に拘留された移民へ賠償金の支払いを検討

キャンベラ2日ーコモンウェルスのオンブズマン、John McMillan(ジョン・マクミラン)氏は2日、1993年から2007年の間に市民権保持者、永住権保持者、正当なビザ保持者など247人が不当に拘留されていたことを発表した。これを受け、Kevin Andrew(ケビン・アンドリューズ)移民相は、不当に扱われた全ての人に対し賠償金を支払うことを検討しているとした。

マクミラン氏は、移民局職員の過失により、オーストラリアで居住資格のある人が不正に拘留されていたことは「許しがたい」事実とした。拘留期間は数時間から6年以上にもおよぶ。

アンドリュー移民相は、移民局はオンブズマンの勧告を受け入れ、報告書にある個々のケースの見直しを実施するとともに、是正措置を検討している。

また、同相は、今回のオンブズマンの報告が移民局の制度改革を促進するきっかけになったとし、オンブズマンの取り組みに対し賞賛の意を表明した。

被害者の1人であるCornelia Rau(コーネリア・ロウ)さんは政府に対し損害賠償を求めており、公判が3日、NSW州最高裁判所で行われる予定。精神障害を患うロウさんは、違法移民者として2004年から2005年に不正に拘留されていた。

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