ブリスベン9日―英国のテロ未遂事件に関与した疑いで、ブリスベン空港で逮捕されたインド人医師Mohamed Haneef(モハメッド・ハ二―フ)容疑者(27歳)は、連邦政府の反テロリズム法のもと、1週間もの間拘留されている。
9日午後7時の時点で拘留期間が終了し、ハニーフ容疑者に対する12時間の尋問が開始される予定だったが、警察は同日、Brisbane Magistrates Court(ブリスベン治安裁判所)に拘留期間の5日間延長を申請した。弁護士らが反対する中、裁判所は警察に対し暫定措置命令を承認し、拘留期間を2日間延長した。
警察は現在、ハニーフ容疑者が使用していたノート型コンピューターの中のファイルや携帯のSIMカード、オーストラリア各地で実施された強制捜査で押収した3万枚以上の書類などの調査を実施している。
連邦政府は、片道航空券を持ってオーストラリアから急いで出国しようとしたハ二ーフ容疑者の行動を怪しみ、逮捕を決定。一方、ハニーフ容疑者の家族や友人は、この行動の理由として病気で苦しむ生まれたばかりの容疑者の娘の存在を挙げた。しかし、Philip Ruddock (フィリップ・ラドック)司法長官は、同容疑者は自己の行動について別の説明をしているとした。