【ブリスベン18日AAP】3月の海外からの旅行者動向調査で、QLD州を訪れた日本人観光客数に9%の減少が見られ、同州政府は、日本人観光客の減少に懸念を示している。9%の減少を観光客の支出金額として考えた場合、その影響は13%にも及ぶという。
マーガレット・キーチ観光相同相は、日本人観光客数減少の背景として、日本の海外旅行市場をめぐる中国との競争、日本とオーストラリアを結ぶ航空路線の縮小化、燃費特別付加運賃による航空運賃の上昇、そして豪ドル高などを挙げ、「手頃な価格の海外旅行を求める東京で会社勤めをする日本人を例に挙げると、過去3年間で、QLD州への旅行費用は45%も上昇したことになる」と、問題を指摘した。
日本人観光客は同州経済、特にゴールドコーストとケアンズにとって、重要な収入源。QLD州全体での日本人観光客数は減少しているが、ケアンズは引き続き日本人に人気の旅行先となっている。