【シドニー19日AAP】 政府による殺人事件調査報告書によれば、昨年、10代の少年による殺人事件が急増し、2006年6月末までの1年間で、15歳から19歳の少年による殺人犯数は57人記録され、前年度比較で22人多い63%増となった。殺害された被害者数は26人増加し301人、この中で113人が女性。国内で最も人口の多いNSW州で、最も多く殺人事件が発生した。
豪犯罪学機関(AIC)代表のトニー・マッカイ氏は、「確かに大きな増加率だが、一般的に国内の殺人事件数は2000年から減少を続けており、次の年の数値を見てからではないと、本当の傾向をつかむことは出来ない」と説明した。
同氏によれば、15歳から19歳の少年は、酒、麻薬、口論などが原因となって他の同性を殺害する傾向が高く、被害者の過半数が見知らぬ他人となっている。