【シドニー24日AAP】 オーストラリア人研究者によって開発された性交潤滑剤が、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)や陰部ヘルペスの感染を防止する効果があることが発表された。
このビバジェルと呼ばれる殺菌ジェルにはHIVや陰部ヘルペスのウイルスを不活性化する作用があり、ジェル中の有効成分デンドリマーがウイルスと結合し、ウイルスが健康な細胞を攻撃するのを防ぐという。最近の動物実験の結果では、85から100%の確率で両方のウイルス感染を防止した。 現在、人間に対する安全性を調べる臨床実験が実施されており、これまでの実験では、割礼の有無に関らず健康な男性に対し安全という結果が出ている。
同ジェルは、HIVが主に異性愛同者間で流行するサハラ以南のアフリカ諸国で最も効果的に使用されることが期待されている。同ジェルは性交前に、男性部に直接塗布して使用するが、女性に使用した場合に避妊薬として効果があるかどうか、現在臨床実験中。