【キャンベラ26日AAP】世界最大の養殖魚介類生産国である中国は26日、養殖業で使用する抗生剤を規制する構えを発表した。豪連邦政府は、汚染が問題視される中国産シーフ―ドの輸入を禁止する国が現れる中、中国政府が規制強化への動きを示したことを歓迎。
米食品医薬品局(FDA)は先月、高濃度で含まれる抗生物質を懸念し、中国で養殖されたうなぎ、なまず、バサ、エビ、デイスの輸入を前面禁止した。中国産シーフードの大部分が、発癌性を持つマラカイトグリーンやナイトロフランス、フルオロキノロンなどの抗生物質に汚染されているとされる。
連邦政府は今週、国内産業と海洋環境保護のため、生の輸入エビの検疫規制を強化することを発表した。新たな検疫基準は、中国産のみではなく全ての輸入エビに適用されるが、エビ以外の魚介類にはあてはまらない。