【アデレード12日AAP】SA州北中部のホイルトン在住の農夫、デス・グレゴールさん(56)はネット結婚詐欺に遭い、アフリカで12日間人質にとられていたが、12日夜、無事オーストラリアに帰国した。
グレゴールさんは先月、花嫁に会うためにアフリカ西部のマリ共和国を訪問。マリ共和国に到着した7月27日、グレゴールさんは組織的な詐欺グループに誘拐され、暴行を受けたほか、現金やクレジットカードを盗まれ、マリ共和国の首都、バマコのアパートで人質にとられた。グレゴールさんは、身代金の10万ドルを用意しなければ、鉈(なた)で手足を切断すると脅された。
8月9日、豪連邦警察(AFP)は誘拐犯に、グレゴールさんがカナダ大使館で身代金を用意できることを伝え、説得したところ、犯人はグレゴールさんを解放した。
「AFPには大変感謝している。また、AFPと協力し、私を救出してくれたマリ警察にも感謝している。2国間の警察の協力がなければ、あと数日間は帰国できなかっただろう」とグレゴールさんは語った。