【シドニー9日AAP】上級議員らの間でジョン・ハワード首相の退陣を望む動きが見られる中、ジョン・ハワード首相は9日、「首相の座にとどまる」意向を声明文で宣言した。
上級議員らは、今年の選挙で自由党の敗退を招く前に、ハワード首相の退陣を促しているという見方がある。この憶測はシドニーで開催されたAPEC首脳会談にも影響を与え、ハワード首相は会談中も今後の進退についての質問の回答を迫られた。
ハワード首相は、「私は次期選挙で党首として参戦する。この件は昨年すでに決定している」と報道陣に語った。この憶測が広がっている背景には、先週行われた2つの世論調査で労働党が自由党をリードしたことがある。
フェア・ファックス紙は10日、ACニールセン世論調査を新たに実施する予定で、APEC首脳会談での各国首脳陣との会談がハワード首相に対する国民のイメージに何らか変化をもたらしたかどうかが明らかになる。
アレクサンダー・ダウナー外相は9日、「ジョン・ハワード首相に対する信頼や尊敬の念を持つ人は多く、ハワード首相の退陣を求める動きはない」と語った。
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