【ホバート10日AAP】30代後半の女性の妊娠率が急激に低下することはこれまでも多数立証されてきたが、男性の不妊に関しては明らかになっていない点もあった。しかし、今回、精子の受精能力は加齢とともに低下することが立証されたという。
また、専門家は40歳以上の男性に対して、肥満、喫煙、過剰飲酒が精子に悪影響を及ぼし、受精の可能性を減らすと警告を発した。
従来、精子の受精能力は精子の数や形で分析されてきたが、精子のDNAの損傷が男性の不妊問題の主要因である可能性が出てきた。精子の20%に損傷がある男性の場合、妊娠の可能性は著しく低下し、流産の可能性は通常の3倍から4倍。胎児が先天性欠損症を発症するリスクも高まる。
また、豪不妊予防グループの学会の議長を務めるアン・クラーク博士によると、喫煙、カフェイン、過剰飲酒、娯楽用薬物、肥満などが男性の不妊の生活要因であることは知られているが、生活スタイルを変えることによって男性の不妊の進行を遅らせることも可能だと語った。一方で、カップルはお互いの妊娠条件が整っている時期に妊娠を計画すべきとも語り、早期妊娠を奨励した。