【シドニー13日AAP】イアン・マクドナルドNSW州第一次産業相は、今後2週間以内に雨が降らない場合、数週間以内に基本的食品の価格が上昇する可能性を明らかにした。
13日に公表された統計値によれば、前月の75.8%よりは少なくなったものの、以前として同州の71%が干ばつ地域と指定されており、この地域には、穀物の収穫地帯が含まれている。今後2週間以内で降雨がない場合は、同州の収穫高に大きな影響が出るものと見られ、これによって州全体で、基本食品価格が上昇すると予測されている。パンなどの穀物から製造される食品の価格は、5から7%上昇する可能性がある。
同州で干ばつの影響を受けていない地域は、沿岸地域と北西部のみで、その他、かろうじて干ばつを免れているのは、ハンター、タムワース、トゥイード、ウィルカニア地域。地方のダム貯水レベル合計量は21.1%となっているが、グネダ近くのキープイットダムの貯水レベルは14%、ブロークンヒル近くのメニンディー湖ではわずか3%となっている。