【シドニー24日AAP】独立価格・規定裁定機関(IPART)は25日に、11月11日(日)に改訂されるシドニーの鉄道シティレイルの新しい運賃を発表する予定。
シティレイルは片道運賃当たり20セントから週間パスで3ドルの値上げをIPARTに申請しており、通勤者団体の間で大きな反発が生じている。シティレイルから提案された案では、片道35キロまでの運賃が20セント、75キロまでが40セント、175キロまでが60セント、それ以上は1ドル、また週間パスでは3ドルの値上げとなっている。
NSW州ジョン・ワトキンズ交通相は、規模を拡大し乗客の快適性を向上させるために、シティレイルが記録的な額の投資を新しい基盤設備と既存の設備のアップグレードに行ってきたことを考慮すると、今回の値上げ要求は正当なものと思われると語っている。同州モリス・イエマ首相も、鉄道網の信頼性を上げる必要性があることを考慮すると妥当な動きだと、値上げを支持する姿勢を見せた。
前回、鉄道運賃が値上げされたのは2006年7月2日で、片道運賃の大部分が最大20セント上がり、割引率を削減されたオフピーク運賃では最大1ドル80セントの値上がりとなった。2006年の運賃値上がりはそれまでの3年間で初めての運賃改正だった。