【キャンベラ24日AAP】予想以上に高いインフレーション率が記録されたことから、来月にも金利が再び上げられる可能性が高まっており、総選挙での再選にかけるジョン・ハワード首相に致命的な痛手を与えそうだ。
基準となる消費者価格指標(CPI)は、上昇を続ける食料費と住宅費によって、オ―ストラリア準備銀行(RBA)の予測値年間2~3%の上限まで押し上げられている。エコノミストによれば、来月メルボルンカップの日に予定される会合でRBAが金利引き上げを行うのはほぼ確実だという。
実施された場合、オーストラリアの歴史上初の総選挙活動期間内での金利引き上げとなり、連立政党が2004年の総選挙で勝利して以来6度目の引き上げとなる。11月24日の総選挙日の2週間半前に予測される今回の金利引き上げは、最新の世論調査で労働党にすでに支持率で16%の遅れをとる連立政党にとって大きな痛手となるものとみられる。
労働党財務スポークスマン、ウェイン・スワン氏によれば、オーストラリアの住宅ローン金利は、1位のニュージーランドに続いて世界で2番目に高く、過去12カ月間で不動産賃貸料は5.8%上昇しており、過去5年間でみると、食料費は21.4%、医療費は30%、教育費は40%上がっているという。