【シドニー27日AAP】オーストラリア国内の自動車産業が大きな打撃を受けている。高金利のためにオーストラリアドルが記録的な高値をつけており、主導的輸出企業であるトヨタ自動車がオーストラリア国内の操業を停止する恐れもあると警告している。
トヨタ自動車は26日、関税削減の即時凍結を要求し、オーストラリア政府および野党に対して、政府が介入策を講じなければ、何千もの雇用が失われる恐れがあると警告した。
ホールデンやフォード、三菱自動車なども26日、保守連合と野党労働党に対して現金注入を行うよう要求している。
だが、イアン・マクファーレイン産業大臣やキム・カー野党産業労働省スポークスマンは26日、姿勢を変える意志がないことを表明している。マクファーレイン産業大臣は「豪ドルが強くなった影響は全ての製造業者に及んでいます。企業はこのようなリスクを管理しなければなりません」とコメントしている。