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保護観察下におかれた未成年犯罪者の70%が、再び罪を犯す

 【シドニー1日AAP】NSW州犯罪統計・調査機関(BOCSAR)の調査によれば、保護観察命令を受けた未成年犯罪者の71%が、4年以内に再び罪をおかしているという。規則的に学校に通っていない若者や、刑事司法制度に何度も関っている若者が最も犯罪を繰り返す傾向が高い。調査は保護観察命令下にある400人の未成年犯罪者を対象に行われた。

 裁判所は、未成年犯罪者が犯した罪が少年院へ送られるほどのものではない場合に、頻繁に執行猶予のような意味合いをもって保護観察命令を出すことがある。BOCSAR代表のドン・ウェザーバーン氏によれば、犯罪を繰返す未成年者に見られる鍵となる危険要因は、低い通学率、学校からの停学または放校処分、また依然に犯罪歴があるかどうかだという。

 ウェザーバーン氏は、再犯の可能性が高いと思われる保護観察下の未成年者を助けるための更生プログラムを導入したいと述べ、「高いコストがかかることから全員をこのプログラムに含むことはできないかもしれないが、再犯率が非常に高い若者に対しては必要なものだ。学校の協力を得られれば、どの若者がプログラムを必要としているかがより識別し易くなる」と、学校の協力を呼びかけた。

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