【ブリスベン5日AAP】オーストラリア統計局の発表によると、2007年1月から9月までの外国人旅行客数が昨年同期比で3.7%上昇し、豪ドル高が観光産業に影響を与えるのではという懸念を払拭した。
観光産業グループは先週、豪ドル高により、外国人旅行客がオーストラリアを渡航先として選択しない上に、豪国民の海外旅行を促進するとし、「ダブルで打撃を受ける」と警告を発していた。
2006年9月と2007年9月を比較すると、中国人観光客数は14.9%、ドイツ人観光客数は6.6%、ニュージーランド観光客数は6.1%上昇した。一方、日本人観光客数は10%減少し、依然として減少し続けている。
フラン・ベイリー連邦観光相は、今回の統計結果は豪観光産業の「So Where the Bloody Hell Are you?(で、いったいどこにいるの?)」キャンペーンの成功を物語っていると言えるとした。アイルランド人観光客数が急上昇しているのもその一例。2006年と比較し、アイルランド人観光客数は15%も上昇した。
観光・交通フォーラム・オーストラリア(TTF)のクリストファー・ブラウン氏は、格安航空会社の設立が相次いだことが外国人観光客数の増加に貢献したとした。