【メルボルン5日AAP】メルボルン西部のウェリビーの公園で昨年6月、少女(17)が少年2人にオーラルセックスをしている様子をビデを撮影した上、少女の髪に火をつけ、唾を吐きかけるなどの暴行を加えた件で、同件に関わった少年8人が5日、少年院への送致を免れる判決を受けた。
児童裁判所の判事は、少年らの行為は冷酷で卑劣と述べ、「少年院送致をしない」という選択は難しい決断だったとした。判事は少年らに対し、性行為に関するリハビリテーション・プログラムに参加するよう命じた。
少年8人のうち6人に12カ月から18カ月の監督命令、ほか2人に12カ月間の保護観察が言い渡された。判事によると、被害者の少女は事件当日、ウェリビー駅で少年2人と待ち合わせをしていたが、ほかの少年グループが来ることは知らなかったという。
暴行を受けたときの映像はDVDにされ、その後配布されたという。被害者の精神的・身体的ダメージは計り知れない。判事は、同リハビリテーション・プログラムは性犯罪者の行動を矯正し、再犯を確実に防ぐことができるとし、これまでコミュニティーの安全の確保に成功してきたと話した。