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日本捕鯨船団、南極海へ出航 豪政府、日本へ軍事的措置を否定

 【アデレード19日AAP】日本の捕鯨船団が18日、調査捕鯨のため南極海に向けて出航した。これを受け、アレクサンダー・ダウナー外相は日本の調査捕鯨計画を中止させるために豪政府が軍事力を使用する可能性を否定した。

 今回の調査捕鯨は来年4月まで続くことが予想され、1000頭以上の鯨が捕獲される予定。また、今回はザトウクジラの捕獲が予定されている。日本がザトウクジラを捕獲するのは1966年以来。

 ダウナー外相は在日オーストラリア大使のムレイ・マクレーン氏に、日本の調査捕鯨計画のもと実施される非人道的な捕獲に対し抗議するよう命令した。一方で、同外相は調査捕鯨をめぐって日本と戦争を行うことは「馬鹿げている」とし、軍事力に訴える選択肢は検討さえしていないと語った。

 1970年代から商業捕鯨の一時禁止(モラトリアム)が実施されてきたが、日本はそのモラトリアムを廃止しようと国際捕鯨委員会(IWC)の会議で議論を戦わせてきた。日本は現在、調査捕鯨という名目でIWCが制定する法の穴を利用して捕鯨を行っている。

 労働党の外交スポークスマン、ロバート・マクレランド氏は政府に対し、国際裁判所に提出するための証拠を収集するために軍事偵察を行うなど、捕鯨船団に対してより徹底した行動をとるように求めた。一方、マルコム・ターンブル環境相は、豪政府は法的措置が問題の解決に繋がるとは考えておらず、むしろ非生産的だとする見方を示した。

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