【シドニー24日AAP】今週出版された天文学ジャーナル(オンライン版)の科学論文で天文学者は、宇宙人たちは天文望遠鏡を使用して地球を発見し、地球に生物が存在していることを確認できる可能性があると述べた。つまり、地球から宇宙の知的生命体の有無を調査することが可能なように、我々を観察している生命体が宇宙にいても不思議ではない。
「宇宙人は地球を単一画素としてしか確認できないが、地球に雲や水が存在している可能性が高いことを示す十分な情報となる」とフロリダ大学の天文学者で論文の共同著者のエリック・フォード教授は話す。
過去20年で、天文学者は200個以上の惑星を発見したが、地球のように生命体が存在できる環境が整っている惑星はないと考えられている。その多くが火星のように高温ガスに覆われた惑星で、表面は固形化しておらず、大気の主成分は水素とヘリウム。
MITの教授で同論文の共同著者、サラ・シーガ-教授は、「我々のプロジェクトの目的は、非常に限られたデータからどれだけの情報が得られるかを調査すること」と語った。同論文は、宇宙人が使用する望遠鏡は我々の大気圏に含有する化学物質を判別し、雲や自転の影響による地球の光度の変化を記録できる可能性を示唆している。
フォード教授は、この仮説検証の研究が地球のような生命体が存在する惑星を発見できる次世代の天文望遠鏡の設計に貢献することを願っている。