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連邦政府、中等教育の外国語学習の強化を目指す

 【メルボルン24日AAP】連邦政府は中等教育課程の生徒に対し、外国語学習に力を入れるように促す方針を示した。

 フェアファックス系各紙は24日、政府の調査によると、生徒が外国語学習を避ける理由は、「大学進学に必要な成績への影響を恐れている」、「保護者や教師から外国語は将来必要ではないと言われた」などがあると報じた。

 教育相のジュリア・ギラード副首相はフェアファックスに対し、外国語教育の欠如が若いオーストラリア人の国際的な競争力を低下させるだろうと懸念を示した。また、ギラード副首相は全豪教育課程委員会に対し、全国の外国語教育を統一する方法を検討するように要求した。

 「オーストラリアでは近年、母国語が英語でない人々と働く機会がますます増えており、若いオーストラリア人が英語以外の外国語を話す必要性が高まっている。学校卒業時にはそのような労働環境でも対応できる語学力を身につけてもらいたい」とギラード副首相。

 フェアファックスによると、12年生が英語以外の外国語を学習する割合は1960年代の40%から13%まで大幅に減少した。2005年に外国語を学習したオーストラリアの生徒は半数以下。また、ほとんどの小学校において、外国語学習に費やす時間は週に1時間にも満たない。

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