【メルボルン28日AAP】警察の極秘犯罪統計によると、VIC州全体の犯罪率はわずかに減少したものの、暴力犯罪に関しては過去最高を記録したことがわかった。また、2007年から2008年までに警察に報告された犯罪件数は昨年よりも減少したが、ほとんどが未解決のままだという。
犯罪率は全体で0.4%減少。一方、強盗、暴行、性的暴行は1.4%増加した。
警察とVIC州政府はアルコールの乱用が暴力犯罪を上昇させている要因としている。一方、今回この情報を入手した野党は、これはパトロールをする警官数が不足していることを意味し、警官の増加が求められるとした。
2008年7月までで暴力犯罪の犠牲者となったVIC州民は4万3000人。暴力犯罪の内訳は強盗が15.6%、誘拐が7.3%。また加重窃盗は4.3%へ、車上盗難は12.2%へ上昇した。一方、殺人は14.2%、レイプは8.2%、薬物犯罪は11.8%と減少傾向をみせた。
ジョン・ブランビーVIC州首相は、1999年以来同州は1400人の警官を追加で採用しており、オーストラリアで最も安全な州であり続けていると語った。