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豪連邦治安判事、「国際的な人身売買の根絶」を政府に要求

 【キャンベラ4日AAP】豪連邦治安判事のジョン・パスコー会長は連邦政府に対し、国際的な胎児の売買を根絶するためのさらなる措置を求めた。

 パスコー氏によると、妊婦は言葉巧みに騙され、国境を越えた後に出産し、子供を奪い取られる。

 4日、ケアンズで行われた児童労働・搾取に関する国際会議で、パスコー氏は現行の国際法ではこの問題を効率的に処理できないとした。パスコー氏によると、売買された子供は売春婦や奴隷として働かされるか、国際的な養子縁組の闇市場で売られるという。また、少年兵として使われる、あるいは臓器を摘出される子供もいる。

 「これは卑劣な人権侵害。しかし、摘発し撲滅することは難しい」とパスコー氏。

 パスコー氏は、オーストラリアが2005年に国連の女性と児童の人身売買の予防と処罰に関する議定書に批准したことを指摘し、人身売買の撲滅にオーストラリアが大きな役割を果たす可能性があると語った。

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