【シドニー23日AAP】シドニーで生後3日の赤ちゃんの両親が、赤ちゃんにB型肝炎の予防接種を受けさせまいと逃亡している。
予防接種を拒否しているのはクロイドンパーク在住の夫婦で、コミュニティサービス省の職員と警察を避けるために、21日に自宅からいなくなった。コミュニティサービス省は、赤ちゃんに予防接種を受けさせるための裁判所命令を得ているが、赤ちゃんの父親は裁判所命令の差し止めを求めている。
フェアファックス系各紙が伝えたところによれば、両親は赤ちゃんが予防接種を受けることで肝炎に感染する以上のダメージを受けることを恐れているという。赤ちゃんの母親は中国出身で、5~6年前にB型肝炎と診断されている。
オーストラリアでは予防接種は義務ではないものの、NSW州保健省の方針として、B型肝炎の母親から産まれた赤ちゃんには生後12カ月以内に免疫グロブリンを提供することになっており、その後6カ月にわたって4回ワクチン接種が行われる。