【キャンベラ4日AAP】 オーストラリアは、北朝鮮や中国からのミサイル攻撃の脅威に備え、非現実的な空論を捨て、早急に対策を講じるべきだと、国家安全アドバイザーを務めたアンドリュー・シアラー氏が警告を鳴らしている。
シアラー氏は、ハワード元首相とアボット元首相のもとでアドバイザーを務めた経験があり、米国のブッシュ政権下で国防省の役員を務めたトマス・マーンケン氏とも共著を出版している。シアラー氏とマーンケン氏の両氏は、中国と北朝鮮がミサイル技術を向上させているのに合わせ、「自己防衛を考えることも必要」との考えを示している。
さらに両氏は、「いずれはオーストラリア全土も脅威にさらされると予想されるが、まずは北部の軍事基地、および軍事戦力が標的になる」と述べ、ミサイル攻撃に対し、国土からの防御には何が必要なのか、検討を始めるのに早すぎるということはないとの見方を示した。