【キャンベラ5日AAP】 連邦のターンブル首相と米国のトランプ大統領の間で、今年1月に行われた電話会談の内容について、マナス島の難民収容所で暮らす難民の一人は、難民が「何とでも交換可能なモノ」のように扱われていると抗議した。豪米慮国は、難民を交換することで合意に至っている。
マナス島の収容所に4年間滞在するイムラン・モハマドさんは、難民交換について意見を交わす両国首脳による会談の内容が公表されたことを受け、人権団体を通じ声明を発表。この中で「私は一人の人間で、誰も私の人生をもてあそばないで欲しい」、「安全な国で安心して暮らしたいだけで、誰もが手に入れる価値がある」と述べた。
連邦のターンブル首相は、1月28日に行われた電話会談でトランプ大統領に対し、米国は意に反して難民を受け入れる必要はなく、同大統領がすべきは移民の交換取引を是認することだけと伝えたもよう。トランプ大統領は合意を「極めて不快な取引」と評していたが、最終的に合意を追認している。