【シドニー1日AAP】世界的な経済危機が続くなか、子供を私立校から公立校へ転校させる保護者が増加している。
シドニー・モーニング・ヘラルド紙が報じたところによれば、トップクラスの私立校が入学者減少に備えている一方で、公立校の中には、すでに来年分の定員が埋まってしまった学校もあるという。公立校に新規入学する生徒のうち、最大60%は私立校から転校してくる生徒だという。
10年以上にわたって学費は大幅に増加してきたが、ここへきて私立校が譲歩を強いられている。カトリック系私立校は、2009年は赤字経営に備えている。
先週シドニーで開かれた緊急会議では、カトリック系学校長らが経費削減などについて話し合い、清掃費の40%削減や、生涯教育や水泳などのプログラム変更が提言されている。また、学費支払い能力の有無に関わらず、カトリック教徒の生徒の受入れを約束している。