【シドニー17日AAP】ホワイト・リボン基金の報告によると、12歳~20歳の4分の1が両親間の身体的暴力行為を目撃したことがあると回答していたことがわかった。
ホワイト・リボン基金は女性に対する暴力の根絶を目指している。今回の調査は、直接的に身体・性的虐待を受けていなくても、家庭内の身体的暴力が若者に深刻な影響を与えることを示している。
報告書の共同著者であるマイケル・フラッド博士は、暴力にさらされている子供や若者が行動的問題、あるいは不安神経症、うつ病、自己非難、恐怖感、トラウマなどの心理的問題を抱えることは多いとした。
「暴力を経験することによるトラウマが原因で、長期的には社会的発達、教育、雇用などにも影響が見られる」とフラッド博士。
フラッド博士は、ラッド政権が家庭内の虐待に対する国家的予防戦略を導入することに関心を示したが、効果的な総合的戦略は見られなかったとした。博士は、家庭内の虐待に関する学校での教育プログラムが問題を未然に防ぐ策となるだろうと語った。