【ブリスベン23日AAP】 QLD州政府は、テーマパークにおける安全基準の違反に対する罰則を厳格化する、新たな法案の成立を目指すことが分かった。業務上殺人罪では、最大20年間の禁固刑と1000万ドルの罰金が科せられるという。
弁護士らは罰則が厳しくなることで、昨年ドリームワールドで発生したような悲惨な事故を防ぐ効果が期待できるとの見方を示している。事故後に行われた安全基準の見直しでは、製造から30年以上が経過し老朽化した乗り物の使用や、操作担当者への訓練不足、メンテナンス業務の怠慢や不十分な点検などが明らかになっている。
QLD州のグレース労使関係相は、州政府が報告書で示された58件の勧告すべてを履行する方針を示し、「罰則を厳しくしたことで、安全面で従業員らが手を抜くのを防ぐことにつながる」と述べ、市民のテーマパークへの信頼を取り戻すことにもなるとの見方を示した。