【シドニー27日AAP】　　　NSW州のマット・キアン規制改善相は、チケット転売サイトViagogoへの苦情が多いとして、同社を使ったコンサートチケットの購入などに対し、消費者に注意喚起を促している。

同州の公正取引委員会に対し、Viagogo関連の苦情187件および質問237件が寄せられた。内容はチケット配達の遅延、イベントのキャンセル、著しい値上げ、隠れた別料金、払い戻しの不可など。消費者およそ600人が影響を受け、総額13万ドル近くに上ったという。

公正取引委員会はViagogoに対し、苦情に関する問い合わせを194回も行ったが、公の警告が出されるまで反応はなかった。同社は2016年11月から2017年7月にかけて、公正取引委員会による毎月の苦情報告に8回にわたって登場。さらに、そのうち5回は最も苦情の多い企業5社に含まれている。

キアン州規制改善相は、Viagogoは今後はプロ意識を持って対応するとしたうえで、消費者も販売条件をきちんと読み、払い戻しが必要な際に備えてクレジットカードで支払うよう呼びかけている。