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救急車、現場到着時間に大幅な遅れ 危険にさらされる人命

 VIC州の救急サービス組合は、救急車の現場到着時間の遅延が人命を深刻なリスクにさらしているとした。

 8月から11月の期間で到着時間に著しい遅延がみられた件数は291件。また、時間通りにサービスの運行が行われなかったのは96件だった。あるケースでは、激しい胸痛を訴えた女性(89)が救急車の要請を行って23分待機していたが、その後病院に車で搬送された。

 VIC州救急隊員協会のスティーブ・マッギー会長は「救急隊員は限度を超えたサービスをなんとか提供するために労働時間を最大限費やしている。クリスマスは年間で最も忙しい時期」と語った。

 マッギー氏は、救急隊員の採用数を増やすためには公平な賃金と10時間の休憩時間を提供することが唯一の方法とした。「コミュニティーはホリデーシーズンにかけて非常に懸念を示している。緊急に必要なときに救急車がいないかもしれないのだ」とマッギー氏。

 保健相スポークスマン、ダニエル・アンドリューズ氏は、VIC州は2008年中に救急隊員の258人の追加と1億8600万ドルの資金拠出を公約していたとした。

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