【シドニー15日AAP】豪人医師のフィリップ・ノリー氏は、血流をよくし、心臓発作のリスクを軽減する世界で最も健康的なワインを作り出したと語った。
そのワインはぶどうに自然に発生する抗がん性物質、レスベラトロルの量を通常の最高100倍にしたもの。ノリー氏によると、レスベラトロルは動脈硬化性プラークと呼ばれる脂肪性沈着物が動脈に残らないようにスムーズな血流を維持する働きがある。
ノリー氏は「適量のワインを摂取することが効果的であることは以前から報告されてきたが、大量のレスベラトロルを含有させることによって生まれる効果はワインを飲む人にとっては朗報である」と語った。同氏によると、ワイン1本に1リットル100ミリグラムのレスベラトロルを含有させたシャルドネやシーラーズを生産することができるという。これは通常の白ワイン70~100本分、あるいは標準の赤ワイン15~20本分に相当する。
一方で、ノリー氏は「レスベラトロルの効果はワインの摂取量が適量のときに最も見られる」と強調した。