【シドニー17日AAP】自分は免許を持った航空技師であると偽り、カンタス航空に勤務した男に最高3年5カ月の懲役刑が言い渡された。
ティモシー・レズリー・マッコーマック被告(27)は、免許がないにも関わらずカンタス航空の技師として勤務。身分偽証が発覚した2007年7月までの10カ月間にわたり、シドニーを離陸する航空機に対し30のメンテナンス・チェックを行っていた。約1万2000人の乗客の命が危険にさらされていたことになる。
同被告に対する公判は今年9月に開始されたが、それ以後もマッコーマック被告は詐欺行為を続け、審問が始まる前には、偽造した人物証明書4つを裁判所に提出した。
シドニー・ジャコブ弁護士は17日、NSW州地方裁判所で、同被告を「異常なうそつき」と表現。マーク・マリエン裁判長は同被告にはうそをつくことをコントロールできない部分があることを認めながらも、犯行は非常に重大な内容であるとし、重刑を受けるべきと述べた。