【キャンベラ23日AAP】スティーブン・スミス外相は、ジンバブエの状況は悲惨でさらに悪化する可能性があり、独裁者であるロバート・ムガベ大統領を辞任させるために制裁措置を加えることが最善策だとした。
一方、スミス外相は、制裁として電気の供給を停止した場合、すでに悲惨な状況に置かれているジンバブエ国民にさらなる打撃を与えるだろうとの懸念も示した。
オーストラリアは近年、ムガベ政権に対する制裁措置を強化し、人道的支援を提供してきた。スミス氏は、豪政府はジンバブエに対してかなりの支援を提供する準備を整えているが、ムガベ政権が勢力を振るう間は実施しないとした。ジンバブエでは食糧不足、病気、経済の低迷の問題がさらに悪化する可能性が高い。
国連専門家は22日、ジンバブエの人口の約半数が食糧援助を必要としており、さらにコレラの蔓延や悪性インフレの問題など、ジンバブエは危機に直面しているとした。