【シドニー5日AAP】新年の目標に禁煙を選ぶ人が多いが、その成功率は非常に低く、約90%の人が24時間~1カ月以内に喫煙を再開することが調査の結果明らかになった。
豪人1100人を対象に調査を実施したところ、喫煙者は結婚、新しい交際、子供を持つなど、人生において大きな変化があるときに禁煙に成功する可能性が高いことが判明した。
禁煙専門家のコリン・メンデルソン博士は「ニューイヤーズ・イブに禁煙を試みても成功は難しい。禁煙をしても、周囲からのプレッシャーやさまざまなイベントが多いこの時期、喫煙の誘惑にさらされる機会が多い」と語った。
昨年5月から6月に実施した今回の調査では、過去に喫煙していた、あるいは現在も喫煙している人の27%が禁煙を新年の目標にしたことがあると答え、最終的に禁煙に成功した人はわずか11%だった。
男性にとって禁煙成功率が最も高かったきっかけは結婚と新しい交際のスタートで、38%だった。一方、女性は交際や子供がきっかけで禁煙に成功しており、それぞれ25%と31%だった。メンデルソン博士は「喫煙の習慣を断ち切る成功の鍵は禁煙を開始する日を選ぶことではなく効果的な方法を選択することだ」と話した。