【メルボルン6日AAP】2007年11月17日、4人が乗ったセスナ機がメルボルンから南東160キロのところにあるケープ・リプトラップの沖合に墜落し、搭乗者全員が死亡した事故に関して、豪州交通安全局(ATSB)は事故の原因をパイロットが海を空と勘違いしてしまったためとした。
ATSBが6日に公開した同事故の調査報告書によると、同機を操縦していたジェフ・ミランさんは霧の中を低空飛行していて「空間識失調(パイロットが航空機の位置などを客観的に把握できなる状態)」の状態となり、その結果、海面に直降下してしまった。また、事故機は規定重量を超えていたこと、そしてパイロットがセスナ機を操縦するのに最低限のトレーニングしか受けておらず、経験が少なかったことも原因とみられている。
事故機に搭乗していたミルンさん一家はメルボルン・ムーラビン空港からNSW州南部沿岸部メリンブラに向かっていた途中だった。3日間にわたる大捜索ではジェフさん以外の3人の遺体が発見された。