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ギャング界の大物、カール・ウィリアムズ服役囚が密かに外出

 【メルボルン10日AAP】ギャング界の大物で、現在服役中のカール・ウィリアムズ(38)と、父親のジョージ・ウィリアムズ(61)が、秘密裏に刑務所外で8日間を過ごしていたと報じられている。

 ザ・ヘラルド・サン紙の報道によれば、ウィリアムズ父子は、、先月21~29日の8日間、VIC州内の刑務所から安全な住宅へと連れ出されたという。これは、VIC州警察倫理基準局の調査官らが、ウィリアムズ父子に対して、メルボルンから1時間のところにある秘密の海辺の場所にて、警察の腐敗に関する質問をするためだったと伝えられている。クリスティーン・ニクソン警視総監は外出の概要を把握しており、サイモン・オーバーランド警視副総監とVIC州矯正局が外出を認可したと報じられている。

 8日間の外出中には、複数の人物がカール・ウィリアムズ受刑者に会いに来たと報じられている。警察は、この報道に対するコメントを拒んでいる。息子カールは、殺人罪で懲役35年の判決を受けてジーロンのバーウォン刑務所に服役中であり、父親ジョージは、麻薬に関する罪で懲役4年半となっている。

 昨年11月には、カールの母親で、ジョージの元妻であるバーバラさんが、エッセンドンの自宅で薬とシャンペンを混ぜて飲んだ後に死亡している。この時、父親ジョージはバーバラさんの葬儀に参列したが、息子カールには、警備と安全上の理由から外出許可が下りなかった。

 ウィリアムズ父子は血生臭いギャング抗争の中心的人物であり、息子カールの手がけた犠牲者の中には、ジェーソン・モランとルイス・モラン父子などがいる。

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