【ブリスベン11日AAP】殺菌性のあるマウスウォッシュと口腔がんとの関連性について専門家の間で意見が分かれている。
デンタル・ジャーナル・オーストラリアに掲載された記事は、アルコールが含有したマウスウォッシュが口腔がんを発症させるリスクを増加させる十分な証拠があると結論付けた。
一方、クイーンズランド大学歯学部長のローレンス・ウォルシュ教授は、マウスウォッシュと口腔がんの関連性は立証されていないとし、この主張を否定した。ウォルシュ教授は「長年かけて実施されているさまざまな重要、かつ系統的な調査で、マウスウォッシュの使用と口腔がんとの関連性を立証する統計はみられていない。この点において、現時点で我々の考えを変える論文が存在しないのは確実である」と語った。
記事によると、マウスウォッシュに含まれるエタノールは発がん性物質を口腔の内膜に浸透させ、ダメージを与えると考えられている。
最新のニールセン市場調査では、マウスウォッシュはオーストラリアで最も急速に成長している製品で、7500万ドル以上の価値がある産業分野であることが分かっている。