【キャンベラ14日AAP】豪州統計局の調べによると、新規住宅購入者の数が増加傾向にあることが分かった。連邦政府が昨年10月より、新規住宅購入支援金を一時的に増額したことが背景にあるとみられている。
ラッド連邦政府は経済活性化対策の一環として昨年10月、新規住宅購入者支援金の額を中古住宅購入者には1万4000ドル、新築住宅購入者には2万1000ドルへと引き上げた。しかしこの増額は一時的なもので、期限は6月30日までとなっている。
昨年11月において、新規住宅購入者に対し販売された戸数は1万1665戸で、前月の9901戸から約10%増加した。また、同月において新規住宅購入者の住宅ローン平均契約額は前月比5000ドル増の26万9000ドルだった。
しかしながら、これらの数字は不動産業界全体の落ち込みをカバーするには程遠く、昨年10月から11月にかけての全体的な住宅販売実績は約1%下落となった。
個人経営の住宅ローン会社、ローン・マーケット・グループのジョン・コレンダ取締役は、「2008年全般を通して新規住宅購入者からの購入意欲はほとんどみられなかったのに、今はブローカーや弊社を含めた不動産関連のウェブサイトなどはこれらの人々からのアクセスで溢れている」と述べ、政府は支援金支給期限をあと半年延長するべきだと話した。