【シドニー１９日ＡＡＰ】経済が低迷する中、お昼に弁当を会社に持参する人が増加していることを受け、保健関係者は食中毒の危険性に関して警告を発した。

　食品安全情報委員会のマイケル・アイルズ議長は、財布に優しい安全な弁当を作るにはポイントがあると語った。

　毎年１００万人以上がサルモネラ菌によって引き起こされる胃腸炎にかかり、医師の治療を受けている。また、サルモネラ菌が原因で年間平均で１２０人のオーストラリア人が命を落としている。

　アイルズ氏は「残り物を職場に持って行くときは、調理した料理を弁当用に分けて、蒸気が出なくなったらすぐに冷蔵庫か冷凍庫で冷ます必要がある。残り物は２～３日以上は保管してはいけない。疑わしい場合は捨てるべき」と語った。

　職場では弁当を冷蔵庫に保管し、食べる前に電子レンジで十分に温めなければならない。また職場の冷蔵庫の中はあまり多くのもの入れないようにし、設定温度は５度以下が望ましいという。

　アイルズ氏は「建設現場、屋外、そのほか冷蔵庫へのアクセスが難しい環境の場合、食べ物を断熱構造の弁当箱に入れて凍った飲み物やフリーザー・ブリックと一緒に涼しい場所に保管すべき」と話した。