【キャンベラ20日AAP】オーストラリア教育リサーチ委員会(ACER)の報告書で、社会的な背景よりも大学の学位や見習いの経験が高収入を得る重要なカギであることが分かった。
報告書によると、学士号を保持する若い社員は平均約31%収入が増え、見習い期間を積んだ社員は23%収入が増える。また、大学のディプロマを保持することで17%収入が増え、TAFEの場合は14%増す。一方、英語圏以外の出身者、富裕層、カトリック系学校や独立学校の出身者の収入はそうでない人の収入よりも平均で5%少なかった。
今回の調査は1995年から10年にわたり若者グループを対象に実施したインタビューをもとに行われた。1995年に9年生だった学生の77%が10年後の24歳時には正社員として働いていた。
報告書の著者、ギャリー・マークス氏は、高校卒業後の教育や見習いの経験が社会的地位の高い職業に就き、高収入を得ることに結びつくとした。見習い期間を終了している人の収入は平均週907ドル、一方で大学卒業者が平均週816ドルだった。