政治

今後4年にわたり歳入が1150億ドル減少の見通し

 【キャンベラ2日AAP】ケビン・ラッド首相は、世界金融危機の影響で今後4年にわたり歳入が1150億ドル減少し、赤字予算は避けられないとした。この額は昨年11月の期中経済財政見通し(MYEFO)の予想よりも750億ドル多い。これは中国経済の低迷と企業の業績不振や税金収益の減少を反映している。

 世界経済の状況が急激に変化することを受け、ラッド首相は今後の経済数値を調整するために国会に最新の調書を迅速に提出する予定。

 またウエイン・スワン財相は数日以内に発表が予定されている次の経済刺激策に関するコメントを避けたが、増税の可能性を否定した。

 昨年施行された104億ドルの経済刺激策は経済の減速を食い止めることに失敗したかと尋ねられたラッド氏は、「10月の経済刺激策を施行していなかったら、オーストラリアの失業者数に影響が出ていただろう」とし、政策を擁護した。

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