【キャンベラ22日AAP】 QLD州グレートバリアリーフで白化が進むサンゴ礁について、欧州連合(EU)が進めている地球観測プログラム「コペルニクス計画」が、サンゴ礁の状態を監視する補助的な役割を行うことが分かった。このほか、気候変動が農地に及ぼす影響についても、科学者たちにデータを提供するという。
EUのフランソワ・リバソー対外活動庁宇宙特使は来週、アデレードで開催される国際宇宙会議に出席する予定で、これが初めてのオーストラリア訪問となる。リバソー氏は、「われわれは世界における活動をスタートさせたばかり」と述べ、オーストラリアとも協力関係を構築したい考えを明らかにした。
リバソー氏はさらに、コペルニクス計画について、海水汚染に関する情報を提供したり水産資源量の測定なども可能だとして、漁業が重要な生計手段となっている太平洋諸島でも、同計画の恩恵を受けられるとの見方を示している。なお、違法なまぐろ漁による損失額は、年間6億ドルに上っている。