一般

シーシェパードが捕鯨船に体当たり ICRが非難の声明

 【メルボルン6日AAP】日本鯨類研究所は6日夜、環境保護団体シーシェパードが捕鯨船に対し故意に2回衝突してきたことを非難する内容の声明を発表した。

 この声明によると、第3勇新丸が捕獲したものを母船に移動させようとしていたところ、シーシェパードのスティーブ・アーウィン号が意図的にぶつかってきたという。それ以前にもスティーブ・アーウィン号は獲ったミンククジラを引き上げていた第2勇新丸の船尾に衝突した。

 日本鯨類研究所の森本稔理事長は、「スティーブ・アーウィン号の船長であるポール・ワトソン氏は、同船と日本の捕鯨船の船員たちの安全を守ることを完全に無視している」として、海上での安全を追求する国際法に触れる行為をしていると非難した。

 これに関してワトソン氏は衛星電話でAAPに対し、第2勇新丸の衝突は日本側に責任があると逆に非難。さらに同氏は、今年は過去5年間をみても日本側との対立が最も激しいとし、その原因を日本が思うように活動ができないことにいら立っているからだとした。

 「日本側がこんなに攻撃的になっているのを今まで見たことがない。彼らはどんどんお金を失っていることにいら立っていて、我々が捕鯨阻止活動をできないようにするためには何をしてもよいという命令を受けたのだ」とワトソン氏。

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら