【シドニー24日AAP】 コモンウェルス銀行に続き、国内他大手3銀行も他行ATMからの引出し手数料を無料にすると発表した。
2ドルのATM手数料の無料化は24日午前、コモンウェルス銀行が最初に発表。その後、ANZ、ウエストパック、ナショナル・オーストラリアの3行が続いた。オーストラリア連邦準備銀行(RBA)のデータから、昨年、国内で他銀行のATMからの引き出しは2億5000万件以上に上った。モリソン財務相は「国民は手数料に辟易していた」と述べ、消費者の不満に対応した銀行の決定を称賛した。
ANZグループは、10月初頭から国内のATM2300台以上で手数料が廃止になると発表。ウエストパック・グループも、引き出し手数料廃止はウエストパック、セント・ジョージ、バンク・オブ・メルボルン、バンクSAの全顧客が対象になるとして、「ATMの少ない、郊外や地方の顧客が特に恩恵を受ける」と説明した。
国内銀行協会(ABA)は、消費者のサービス向上につながるとして手数料廃止を歓迎している。海外発行カード利用は、引き続き手数料が発生する。