【シドニー13日AAP】シドニーでサメによる襲撃事故が立て続けに発生したのを受けて、人命救助員らは人々に対してパニックに陥らないようにと呼びかけている。
11日午前7時ごろ、シドニー湾内で海軍ダイバーのポール・デゲルダー上等水兵(31)がサメに襲われて片手を失っており、片脚も失う可能性がある。その翌日の、12日午後7時30分には、33歳の男性がボンダイビーチでサメに襲われており、片腕に重傷を負った。
サーフ・ライフ・セービング・オーストラリア(SLSA)によれば、2つの事件が連続して発生したものの、日の出と日没の時刻や濁水で泳ぐことを避ければ、サメに襲われる可能性は低いという。SLSAでは、ビーチの2本の旗の間で遊泳し、出血中は遊泳を避けて、魚の群れの近くを泳がないようにと呼びかけている。
SLSAのサメに関するアドバイザー、バリー・ブルース氏は、サメに襲われる確率よりも溺れる可能性のほうがずっと高いと述べている。ブルース氏は「サメに関連した事故の危険性は、時間帯や、時期、地理的条件、生息するサメの種類などによって異なる」とコメントし、サメの数やサメに襲われる事故が増加したことを示す証拠はないと述べている。
ボンダイビーチでの事故後、ウェストパック人命救助ヘリコプターが、シドニー沿岸のパトロールを増加させている。