【シドニー15AAP】専門家によると、確実な証拠はないが、シドニー周辺でホオジロザメの数が増加している可能性があるという。
先週シドニー・ハーバーで海軍のダイバーが、またボンダイ・ビーチでサーファーが相次いでサメに襲われ、サメの捕獲が禁止された結果、サメの数が増加したことと関連があると推測されている。また同週、7月よりNSW州政府が新たに設けたサメの捕獲制限である年間60トンの捕獲量に到達した。
イアン・マクドナルドNSW州第一次産業相は15日、先週のサメによる攻撃と政府が設定した捕獲量との関連性を否定し、サメの捕獲禁止を解除することを拒否した。
NSW州漁業機関の科学者、スティーブ・ケネアリー氏は、捕獲したサメのうち危険なサメが占める割合は約5%だが、ホオジロザメの数が増加したことを示す証拠はないとした。
マクドナルド氏は、政府は科学的な根拠がない限り、サメの捕獲量の制限について見直すことはないと語った。