【シドニー20日AAP】落書き犯罪をより厳しく取り締まるための法律が、NSW州で20日から施行される。この法律では、落書きをする意図でマーカーやエッチング道具を所持していた場合にも処罰の対象となる。
20日の施行に先立ち、先月、NSW州政府はエスカレートしている落書き犯罪によって、同州が補修のために年間1億ドル以上の出費を強いられていると発表していた。ハツィスターゴスNSW州法務長官は声明の中で「コミュニティーは、心ない犯罪による損害の修繕を強いられることに対して、もう我慢の限界だ」と述べている。
新法では、所有物や建物を傷つけたり落書きする目的で道具を所持することが違法とされており、これまではスプレーペイント缶のみが処罰の対象となっていた。所有物や建物を傷つけたり落書きした場合には、罰金2200ドル、もしくは6カ月の服役刑となる。所有物や建物への落書きに使用したと疑われる器具を所持していた場合には、罰金1100ドル、もしくは3カ月の服役刑の処罰が下される。