【シドニー28日AAP】 オーストラリア保健福祉研究所(AIHW)がこのほど発表した、家庭における薬物やアルコール摂取についての調査によると、失業者よりも仕事をしている人のほうが定期的な飲酒の習慣があり、飲酒量も多い傾向にあることが分かった。
AIHWによると、飲酒量が「生活に危険を及ぼす」レベルに該当する人は、有職者のほうが失業者を上回った。この場合の飲酒量は一日当たり平均2~3杯で、有職者の21%、失業者の16.5%がこれに該当したという。さらに有職者の3人に1人が、一度に5杯以上の飲酒機会が少なくとも月に1度、12か月以上にわたってあったという。
一方、失業者では薬物のメタンフェタミンの一日当たりの摂取量が多く、大麻やたばこの2倍となっている。同調査は昨年末に2万4000人を対象に行われ、アルコールを適度に飲む人は全体の83%と、2013年をやや下回った。専門家は成人の場合、一度の飲酒で2杯以内を目安とするよう呼び掛けている。