【キャンベラ29日AAP】 中国の企業が保有するオーストラリア国内の農地面積が、過去12か月間で2.6%上昇したことが分かった。中国企業が国内最大の牧場を保有するS・キッドマン&カンパニーの一部を購入したことが背景にあるとみられている。
最新の統計によると、中国人投資家による国内の農地保有率は0.7%増と、外国人投資家が国内に保有する農地の25%を占めるという。ただ、最も保有率の多いのは依然として英国で、27%となっている。米国は0.7%増で3番目の保有率だった。
さらに、海外投資家による国内の農地保有率は今年6月に13.6%となり、前年同時期の14.1%を下回った。州別では、SA州が33%減、QLD州が11%減、NT準州が10%減といずれも減少している。一方、海外投資家に最も人気があったのはWA州だった。