【シドニー30日AAP】 急激な高齢化が進んでいるオーストラリアで、認知症に対する新たな研究チームが編成され、加齢に伴う認知能力の低下に取り組み、増加する認知症の予防と治療を目的としている。
今週発表されたオーストラリア統計局のデータによると、2053年までにはオーストラリア人の5人に1人が65歳以上の高齢者になるとみられており、その4分の1が何らかの認識機能障害を持つ可能性があるという。 その中でも、認知症が高齢女性の主要な死亡原因であることが明らかになった。
新研究所を率いるカーリン・アンスティ教授は「2050年までには65歳以上の高齢者が急増するとみられており、労働力の減少によるさまざまな影響が出る恐れがある」と高齢化と認知症増加に対して警鐘を鳴らしている。
同教授は「国民の認知症への理解と認識を高めて、日常生活の改善や子供の脳を活性化する助けをすることで、結果的に高齢者が健康的に暮らせる社会になるように成果を出したい」とした。