【キャンベラ30日AAP】 米国のトランプ政権は、オーストラリアと前オバマ政権との取り決めによるマヌス島難民を含めた4万5000人を上限として難民を受け入れると発表した。
今週にはマヌス島で何年も難民生活を続けていた50人以上の人々が米国での新生活のため出発したという。両国間の取り決めでマヌス島からは最大1250人の難民が米国に再定住することになっている。
ホワイトハウスが発表した2018年度の難民受け入れの上限数は、ここ数十年間で最も低い数字だが、トランプ政権は、米国内での未処理分の難民申請の増加と申請の身元調査の向上に対応するためだと説明している。
これに対し難民擁護団体は、世界各地で多くの人々が自国から逃げ出さなければいけないという人道的な危機を無視したものであり、米国の国際指導力からの離脱を示唆していると非難している。